ブランドとファッション

三陽商会(バーバリー)

三陽商会(SANYO) とは、誰もが知っているアパレルメーカーですが、バーバリーとのライセンス契約によって生み出した、日本独自のバーバリー、中でもバーバリーブルーレーベル、バーバリーブラックレーベルが大ヒットしたため、ルイヴィトン(LOUIS VUITTON)に次ぎ、日本市場における外資系ブランド売上げ第2位を誇ります。

三陽商会は、オンワード樫山、ワールド、ファイブフォックス、イトキンと5社で、1000億円を超える売上げ誇るアパレル5大企業と呼ばれ、東京1部上場企業でもあります。

では、三陽商会のルーツを説明しましょう。

コートの三陽と呼ばれるほど、三陽商会のコートは、ミドル市場では存在感がある製品ですが、この三陽商会のルーツは、コート、それも、レインコートにあるといわれています。

ちなみに、三陽商会の主に百貨店向けのコートブランドは、サンヨーコートといい、東京にある主な百貨店すべてが扱っています。

三陽商会は、創始者である吉原信之氏によって、1942年に創業され、翌1943年に法人化されました。

当初は、各種工業製品と、繊維製品の製造販売を目的として作られたこの三陽商会は、戦後まもなくアパレルに着手、これが現在の三陽商会の土台となりました。

ちなみに、2001年に創業者である吉原信之氏に退職金として約30億円の支払いを行い、大きな話題を呼びましたが、これが三陽商会とこの創業者吉原氏の最も新しい話題です。

また、主軸であるバーバリーとの契約は1970年で、独自のバーバリーブランドとして立ち上げバーバリーブルーレーベルのスタートは、1996年です。

比較的新しいブランドですが、存在感はかなり強いといえます。

三陽商会のコートの主な販路である百貨店の平場においては、レナウンが売上げを下げた中、オンワード樫山と共に三陽商会の存在感は大きいものであると言えるでしょう。