ブランドとファッション

INGNI（イング）

INGNI（イング）は神戸系のファッションブランドで、ユニクロのような自社で製造から販売までこなすSPA（製造小売業）です。

扱い商品の幅が広く、年齢層も子供から若い女性、そして商品はトップスからボトム、さらにはサンダルやスリッパ、アクセサリーまでとなっています。

つまり女性のトータルファッションをINGNIで実現できるわけです。

では、なぜINGNIがここまで注目されるようになったのでしょうか。

まず火がついたのが関西でした。

「INGNI」とお店には大きなロゴが掲げられています。

最初は誰も正確には読めなかったようです。

この読み方でまず話題を作りましたが、一番の魅力はデザインが可愛く、上品かつキレイなカラーリングにあったからでしょう。

そして売れるためには重要なのが価格ですが、これがリーズナブルだったこともあり、関西の若い女性の心をしっかりとつかみました。

さらには女性ファッション誌「CanCam」などでも盛んに掲載され、全国区ブランドに成長するまでになりました。

現在の全国の店舗数は有名百貨店を含め８０以上あるといわれています。

INGNIの子供服ですが、子供服がなぜ売れているのでしょう？ここでもINGNIのデザインの特徴である「可愛い」というキーワードが顔をのぞかせます。

つまり、自分が今まで着てきたINGNIの可愛い服を子供にも着せたい、という若い母親の願いを実現させたからです。

自分と同じブランドを子供にも着せるということは、余計なブランドスイッチングで心理的壁を作ることなくスムーズに移行できるからです。

この辺のやり方は見事だといっていいでしょう。