ブランドとファッション
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コンバース
スニーカーの定番、はたまたスニーカーの代名詞的存在として知られるのがコンバースです。
同じくスニーカーで人気があるナイキ、アディダス、ニューバランスと比較して、このコンバースが一味違っているのは、機能面というよりも、デザイン性、ファッションの合せやすさという点で評判を博しているということです。
コンバースのなかで一番人気といえる定番モデルにオールスターというスニーカーがありますが、発売されたのは、なんと1917年という、歴史の古さ。
そのオールスターの原型と現在発売されている現行モデルは、ほとんど変更はありません。
さすがに、スポーツ用として使う機能面としては、他のブランドと比較になりませんが、街歩き、普段用として、デニムにはもちろんのこと、ちょっとしたパンツにも違和感無く合せられる、着こなし付けこなしの範囲の広さは随一です。
そしてコンバースというブランドの歴史を語る上で、このオールスターを外すわけにはいきません。
1908年に創業してから、基本的に作業用の靴を作り続けていたコンバースがスニーカーメーカーとなった一大転機といえる記念碑的モデルなのです。
オールスターは世界初の本格的なバスケットシューズとして知られていますが、これは、1891年に考案されたバスケットボールの発祥地がコンバース社と同じマサチューセッツ州だったということと深い関わりがあります。
このオールスターにとことん惚れ込んだプロバスケットボール選手のチャック・テイラーが協力に各地で宣伝し回ったことで、バスケットボールシューズといえば、コンバースオールスターという図式が成立しました。
順調に業務拡大していたコンバースですが、ずっと順風満帆でこれたわけでなく、1970年代には、他社のバスケットボールシューズ追随により、業績が悪化し、エルトラ社に買収、1980年代にはジョギングブームへの乗り遅れからの経営危機に陥るということもありました。
ただその都度、70年代にはプロレザー、80年代には、ウェポンといったモデルが大人気となったことで乗り切り、1982年には株式上場も果たしています。
1984年にはロサンゼルスオリンピックオフィシャルシューズにも選ばれました。
そういった幾度もの危機をくぐりぬけてきたコンバースですから、2001年、突然のコンバース倒産のニュースが流れたときは、全世界に大きな衝撃を与えました。
幸い、企業再建への手立てもつき、日本からは伊藤忠商事が資本参加し、2002年コンバースジャパンという会社が設立されて現在に至っています。